【内見放浪記 その12】代々木荘〜現代の魔窟、新宿にある九龍城塞〜
九龍城塞という魔窟、ご存じでしょうか。
九龍城塞(クーロンじょうさい)とは?
かつて香港にあったスラム街のカタマリのようなもの。違法建築に違法建築が重なり、増改築されたビルが密集、幾重にも重なりまるで城塞のようになっていました。法の届かない魔窟の様相を呈していましたこの地は、日本では九龍城として知られています。
1994年には九龍城塞は取り壊しが決定してしまい、香港を旅行してもその面影を感じることができませんが、史跡や大砲などの一部はその跡地に建設された九龍寨城公園に未だ見ることができます。
朝から地元の香港市民が太極拳などをたしなんだり上半身裸でランニングしたりしており、ああ、これが香港旅情なのだ、と感慨に浸ることができますので香港に行った際にはぜひ訪れてみてください。
今回はかつて香港にあった九龍城塞に勝るとも劣らない「代々木荘」に潜入。こんな物件が代々木にあったんだ!
※ 諸事情により図面はありません
まずは物件に到着。小田急線「南新宿駅」のすぐ横だ!(歩いて1分くらい)
家の近くに掲示されていたゴミ捨ての紙が中国語(この理由は後から判明します)
線路の真横を通って家へ向かう。
こちらが玄関。
先発部隊が戻ってきた。顔が引きつっている。
びーばーも戻ってきたんだけどすごい顔してる……
こちらが標識。この右奥のところ、変な増改築(違法では?)してる痕がありました。
いざ家の中へ。ってなんじゃこりゃ。
冷蔵庫を開けたら消臭剤の中にゴキブリが数匹、頭を突っ込んで絶命していました。
絶句。
キッチンがこう。僕らが汚したわけではなくて、内見の時点でこれ。なにこれ………………
こちらはシャワールーム。水垢が……………………
洗面台………………
屋根裏部屋(おそろしくて登れませんでした)
畳こんなん…………
ボロボロやないか
この物件、後からわかったんだけど、どうやらどっかの工場で働く中国人の寮として使われていたらしい。それでこんなにひどかったんだなあ。
この後逃げるように退散しました。
いやー世の中にはすごい賃貸があるものだ。
次はいい物件にめぐりあえるといいな……
総評
- ありえん。
【この物件のデータ】
- 賃料:45万円
- 敷金:4ヶ月
- 礼金:0ヶ月
- 住所:新宿区代々木
- アクセス:代々木駅徒歩6分f`
- 部屋数:?LDK
- 専有面積:?
- 築年月:?
- 駐車場:なし
- 備考:?
(モクハブ編集長 ニタサカアツシ)
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