シェアハウス「渋谷モクモクハブ」管理人日記

【内見放浪記 その6】下北沢物件の賃貸借契約に四苦八苦


下北沢の42万戸建て物件編、ついに今回で完結編です。果たして契約は実るのか?! シェアハウスをスタートさせることはできるのか??

下北沢物件とは

【内見放浪記 その4】下北沢徒歩10分 42万円 6LDK+LDK

実はこの物件、2回に渡る内見を終えた段階で、ようやく採算ラインが導き出せました。しかしいよいよ契約となった段階で、問題が発生。

賃貸借契約にはばまれる

実はこの物件を初めて内見してから既に3週間が経過。
この時、まだシェアハウスにできる物件を探し始めたぼくたちは知るよしもないのですが、物件には賞味期限、賃貸借契約のための猶予が存在します。

【TIPS】賃貸借契約の猶予とは

いつまでもキープされて困るのは男女の仲だけではありません。物件にも賞味期限が存在します。
大体1週間くらい待ってくれる管理会社が多いですが、人気の物件・繁忙期などは即日返事する必要などがあります。

特に、シェアハウスに向いた物件(4LDK〜7LDK、条件の良い戸建て等)は瞬殺で契約が決まってしまいます。

賃貸借の優先権は、内見順となるところが多いですが、決意後すみやかに契約できるよう、契約に必要な書類(年収証明、申込書、連帯保証人のサイン等)は準備しておくのが安全です。

ぼくたちはこの契約時、書類を用意できずに詰まってしまっていました。

この物件の賃料は、42万円。この物件を借りるのに必要な年収は、

42万円 × 12 × 3 = 1,512万円

でした。

【TIPS】戸建ての住宅を賃貸する際に必要な年収額とは

借り主は貸し主に対して、家賃を納める義務があります。
毎月決められた日までに支払わなければなりませんが、滞りなく納めてもらうために、不動産業者は想定年収額(これくらいあれば安心して物件を貸せる)を決めていることが多いのです。

以下の式にて想定年収額が求まります(ただし、管理業者によって基準は違う)

賃料(万円) × 12(ヶ月) × 3 = 想定年収額(万円)

×3という係数の基準は業者によって本当にさまざまなのですが、「家賃は年収の3分の1までのほうが良い」神話によって作られたものです。

共働きである、とか副収入がある、などの理由で想定年収額が下がることは考えられますが、多いにこしたことはありません。

せ、1,512万円???
技術評論社という小さな出版社に勤めている僕には、到底支払える額ではありません。一度、ぼくだけの名義で契約を申し込んでいたものの、シモキタハウス(仮)の管理業者の想定する年収を満たすことができず、審査漏れしてしまいました。カナシイ。

連名契約に切り替えて再度チャレンジしよう

審査落ちしてしまったぼくに不動産仲介業者が勧めたのは、連名契約というものでした。

【TIPS】連名契約とは

通常、賃貸借名義人は1人ですが、連名による契約が可能な物件・業者も存在します。シェアハウス契約の場合、年収額が満たせないことがほとんどですので、この連名による契約が一般的です。

5人の連名契約で契約しようとしていました。この連名契約であれば、1人あたり300万円年収があれば1,512万円の想定年収額を十分に満たせるわけです。

この時点で残っていたシモキタハウス(仮)入居希望者は約3名。
ruushu, Enbos, そして marimottyの3名だけです。残り2名どうしよう……

名義貸してくれる人さがし

Facebook、Twitterをフル活用して人を集めたものの、まだまだアテンションバリューが足りません。

そこで、

  • すぐに内見ができる人
  • 気に入ったら名義を貸してくれる人

を条件に、急遽人集めを行いました。

Twitterでシェアハウスのスタートアップメンバー募集を知り声をかけてきてくれたのがこの2人、

モチケンと、

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それからびーばー

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この2人。運良く同じ日に内見の申し込みがあり、即日内見することができました。
(2人はこのシモキタハウス(仮)を気に入ってくれたみたいで、契約の意志ありとのこと。よかった!)

いよいよ契約!?

ついに契約の日!モチケンとびーばーの2名を加えた5名にて、ついに契約が迫ってきました。
あとは数名の連帯保証人を揃えるだけ!!!

のはずでした。

連帯保証人がそろえば、この物件は契約できるはずでした。

しかし、しかしなのである。そうはうまく事が運ばないのがシェアハウスにおける不動産賃貸借契約というものなのだ。

この物件を借りたい意志を、ぼくらよりも先に伝えた業者がいたみたいで、ぼくたちはシモキタザワ42万物件を借りることができなかった。

落ち込む5人。

振り出しに戻るシェアハウス内見放浪記。

シェアハウスの契約は大変キビシーのである。

これからどうするか

仕方がないのでまたイチからスタートするしかない。下北沢の物件に、完全にココロを奪われていたため喪失感が半端ない。

内見放浪記はまだまだつづく。

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(シモキタザワの夜。あーあ、こんな街に住んでみたかったなー)

※ 追記 この物件の現在

現在、このシモキタザワの物件を契約した業者は、シェアハウスを運営しはじめたようである。

さらに追記

どうやらそのシェアハウスはすぐに潰れたらしい。世間はきびしい。

(モクハブ編集長 ニタサカアツシ



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